おとついのワークショップのつづき。人権や差別をテーマに展示するとなると、「差別との闘いの歴史」であったり「人権獲得の闘いの歴史」であったり(たぶん)せざるを得ないだろう。それを、「人々はこんなひどい目に(も)あってきた」と見る(ことができる)立場の人だけが見に来るとは限らない。人によっては「私(たち)は=より具体的には「私たち、私たちの親たちとそれ以前の世代は」=こんなひどい目に(も)あってきた」という立場から展示と向かい合わざるを得ない人たちもいるだろう。加えて、もしかしたら人によっては「私たちはこんなひどい目に(も)あわせてきた」という立場で見てしまう人もいるかも知れない。いずれにせよ展示資料といわれるようなものに未来から持ってきたものを使うわけにはいかず、過去の、どれだけ新しくても「現在」のものを使わざるを得ない。「ひどい目にあってきた」「ひどい目にあわせてきた」という以外のメッセージを伝えられるような展示は可能であるか。これを「差別や人権をテーマとしつつ、告発の要素を持たないような展示は可能であるか」と言い換えることにどの程度の妥当性があるか。
 またしてもため新聞まとめ読み(まとめめくり)中。普段だったらこんなタイトルの記事はタイトルだけ見てトバシになっていたと思うがちょっと前に見知ったお名前だったので読んでしまった。が、なんだかなあ。恣意的に抜粋してみる。太字は記事タイトル(毎日20130306朝)。早晩なくなると思うが、まだサイトにあった

 稲田行革相 存在感薄く 本来の歯切れよさ影潜め
 内閣支持率が上昇基調の第2次安倍内閣にあって、稲田朋美行政改革担当相=似顔絵=の存在感が薄い。日本のアニメやファッションなどを「クールジャパン(格好いい日本)」としてアピールする成長戦略や、規制緩和を担当する「重要ポスト」だが、就任以来、控えめな言動が目立つ。弁護士出身で、野党時代に国会で民主党政権を厳しく追及しただけに、政府内では「閣僚としても積極的に取り組んでほしい」との声が出ている。【以上第一段落全文】
……中略……
 【以下最終段落全文】一方、首相の靖国神社参拝や領土・領海問題に関しては「所掌範囲外なのでコメントは差し控える」など一貫して慎重な発言に終始している。保守派の論客として、首相と考えが一致する稲田氏。「安全運転」を続ける首相の足を引っ張りたくないとの思いもあり、本来の歯切れのよさが影を潜めている。【朝日弘行】

 これの何がニュースバリューになるのか。まかされた仕事(クールジャパンのプロモーションや規制緩和、…あと公文書管理も!)をやっていないのならそれを書いたらいいだけの話、というか、仕事せんと何をしておるのかを取材したらいいだけの話。…結局「早く『失言』してくれないと書くことねーじゃん、この人!」ってことなんじゃねーのか、口あけてエサ待ってる雛鳥みたいだな、と、こんな読み方しかできないわたくしはタダの不幸なのかも知れない。
 ちくちくしていてふとネットを見たら、がーん。もうつくられなくなるのか…。
 徳島大学、有期雇用職員1000人の雇用制限を撤廃。こりゃすごい。
がれき処理にティグレとな。翻弄されるわたくし。知れば気になる知らぬが仏。…まあ、気になるだけだが。むー。
 そういうと、こんなんあるそうです。
 今日のAQI
 今日・明日のエアロゾル九州大学
 地には平和を。