好天。お腹いっぱいに気をよくして晴れ晴れと帰国する。部屋を出がけ、ふと気づけばトイレは日本製。…ウォシュレットはなかったが。

 荷物のパックを終えロビーで待ち合わせたご学友とエントランスに並ぶタクシーに乗り込む。若干心配された交通渋滞もなく快適に空港へ。タクシーのあんちゃんが国際線か国内線か、航空会社はどこかなどちゃんと聞いてくれ最短距離の入口に到着(自分で言わなきゃ、だね)。ご学友より2時間早いフライトのためまず藤吉がチェックインカウンターへ。タッチパネル式のチェックインマシン(ワシントンを発つとき予習ずみ)もあるし、この程度の行列ならすぐすむわと思っていたらなかなか進まない某言語を話すみなさん(国はわからない。大陸か島か、ちょいと前に返還されたあそこか)。タッチパネルがうまくいかないらしく特に何をするでもなくパネルの前でおしゃべりを始める家族連れとか。ずいぶん待ってようやく自分の番がめぐってくる。パネルへの打ち込みをすませ発券リクエストのボタンを画面でぷちっとしたら It is too late to check-in. の表示。がーん。空港まで快適に来たあの時間は何だったのか。近くにいた係員のあんちゃんにバウチャーを見せながらこれに乗りたい、時間がないと呼びかけるとお急ぎのお客さま用のカウンターがあるからあっちに行けとのこと。むー。そうこうするうちに別の航空会社で成田に向かうご学友は空いていたらしくすでにチェックインをすませている。少しばかり焦る私。
 お急ぎのお客さま用カウンターに並び直した時点で藤吉は10番目。人数も順調に減っている様子。なんとかぎりぎり間に合ったと気分がまたゆるむと目の前で待つ乗客がたいそうキレイなお嬢さんであることに気づく。これでさっきのトラブルも帳消しだなあと気の早い気分転換。ふと手許をみるとパスポートの表紙に Republic of Columbia。初めて見たなあ。
 荷物を預けチェックインをすませたところでフライトまであと30分。靴を脱いで持ち物検査・身体検査をすませたところであと15分。搭乗口は歩いて行けるところのようだったが、ちょいと小走り。着くと搭乗カウンター周辺はすっかりがらがら。ひとまず間に合ってよかった。
…要するに、帰りの免税店で買うはずだったおみやげ(チョコの詰め合わせとか)を買えませんでしたという言い訳です。まあ、2月まで持ち越しいうことで。一応1枚だけ撮った今から乗り込む飛行機。

 すっかり座席の埋まった機内をどんどん後方に。窓際にある藤吉の席の通路側には大きな白人のおじさんが。うわー、帰りは窮屈かなと覚悟したが思いがけずえらいジェントルなおじさん(ひじかけから腕をはみ出すこともほとんどなかったし)。話してみるとUSマリーンを退役して今はオフィサーとしてお勤め、これから岩国に向かうんだがこの説明で大丈夫かとホチキスどめされたA4サイズのプリントアウトを手渡される。見ると岩国から関空までの乗り継ぎ方法が写真入りで(ホームの表示とか)丁寧に英語で書かれている。これを反対にたどれば大丈夫よとプリントアウトを返したところで旅行者なの、大阪に帰るのと尋ねられ、そこからしばしおしゃべり。マリーンといえば…などいろいろ考えないでもなかったがつい往年のプラモ小僧の好奇心がむくむく。潜水艦に乗ってたの(それは海軍)などと頓珍漢なことを聞いたりしていたらヘリコプターのアパッチを操縦していたと(さすがに何人殺したのとは聞けない)。そういえばヘリコプターといえばサンダーバード2号みたいにコンテナを抱えた、ヘンなかたちのがあったでしょー、シコルスキーの。スカイクレーンのことだね。それで飛んだこともあるよ。へー、そうなんだ!…てな会話をお昼ご飯のサービスまで小一時間ほど。で、お腹にものを入れたら急激な睡魔。あたし寝てる最中の灯りはヘーキだから必要なときはつけてちょうだいねと言い置き、そのまま爆睡。途中、おやつタイムで目を覚ます以外はほとんど寝てしまった。寝てる最中、カップヌードルを食べる夢を見たような見てないような。
 北米大陸の天気なう