原稿遅延でご迷惑をおかけしているI書院のご主人にもお会いすることができ、関係者一同で年度末発行に向けての謀議。がんばります。
 今回、あんまり初対面の人と面識を得るということは多くなかったが、旧知の人とその後の情報交換を色々することができてよかった。1年ぶり、あるいは数年ぶりにあって「そういえばあのことだけど…」と口火を切れる話し相手がいるのは嬉しい。
 明日の予定もあるのでメインメニューがすんだところで早めに退散。京都駅までの帰り道、これまたお久しぶりの神奈川・Iさんと合流。東京での会議のご様子を少々伺いつつてくてく。
 首都圏の研究者氏と話していたとき大学評価の話題が出る。評価基準に、包括的な文書管理の規則を持っているかどうか/文書の廃棄保存をコントロールするリテンションスケジュールを持っているかどうか/組織文書を管理するためのレコードマネージャー、アーキビストを非常勤・専任で配置しているかどうか…などを盛りこむよう、評価団体に働きかけるというのも一手かもという話になる。どうも、どこも法の支配より人の支配みたいだ、思いのほか。
 帰りがけ、会場となった建物を夕日をバックに一枚。思い返せば今回、ほとんどカメラを取り出さなかった。ほんと、しゃべってばっかだったなー。

 そういえば、宇治の平等院さんがまたおもしろいことを始められました。→こちら
 残念ながらウェブ版では割愛されていますが、紙媒体(大阪本社版だけかも)には藤吉のコメントも載っています(毎日新聞11/22夕刊社会面)。記者さんとは電話で30分くらいくっちゃべった(ベンヤミンアウラとか使いながら)のだが、肝心なところを、うまくコンパクトにまとめて下さっている。中核部分の学術調査を外部に丸投げせず、といって内部で囲い込まず、多様な力を糾合して成果を挙げ、その成果を参拝者に還元しようというご住職の姿勢が今回このようなかたちとなって実を結んだものと拝察。行かなきゃね、平等院さん。…デジタルお守り、いいアイデアでしょ?