山上1℃、夜半からの雨が早朝に雪となり、今もふりふり。さくさく歩いて今日は正門からスロープをあがり、趣向を変えていつもと反対側からいつもの撮影ポジション方向を望む。校舎前に見えてる黄色いのはナニを隠そう、除雪車です。

 構内の地面には雪をかいて歩道が切ってある。これがあるとないとで大違い。

 今日も午後イチで会議。それまでがしがし。
…おかげさまでってのは腹の中で思う分にはともかく口に出してはいかん言葉なのかも知れない。
 で、今日の会議は学外の真言宗宗務所にて。しょぼ雪の中まず郵便局に寄っておつかい、その足で金剛峯寺の横にある宗務所までてくてく、というよりも今日はざくざく。南都銀行の角を曲がり門の前まで来たところで東南方面を望む。

 建物の車寄せそばには表札(「札」ではないですが)、三つ巴も三五の桐も立体的で立派。

 で、靴を脱いでスリッパに履き替え会議室にて開催の人権常任委員会。藤吉は副学長アテ職の(たぶん)「学識経験者」枠で末席にちょこん。会議の前後にはご法楽(はじめは般若心経、おわりはご宝号=南無大師遍照金剛と南無大明神=7回ずつ)、さすが20名近い本職の唱和はなかなか。ふだん学内でやってるのを圧倒するインパクト。それはそれとして、地域によっては(全国の真言宗組織は=たぶん他の仏教系教団と同様=いくつかの地区ごとに宗務支所が組織されている)今も東北の被災地に物資や現金の支援を定期的につづけているが、現地ではまだ仮設住まいの人たちが多く、神戸でつくられたような復興住宅の建設も進んでおらず、あれこれあいまってかなり追い詰められている方も多いのにほとんど報道されないとのお話。むー。
 あと、藤吉はあんまりテレビを見ないから全然知らなかったが某放送局で自分のルーツをとあるタレントさんがたどるというテーマの旅番組があり、訪問先のお寺(真言宗ではなかったらしい)で過去帳を見せてもらうというようなシーンが放映されたそうだ。放送局側は過去帳が差別につながる情報を含むことを承知しており、そういうのが出てきたら撮影や編集に注意しないといけないということは認識していたようだが、過去帳というものが頼めば気軽に見せてもらえるものという認識を視聴者に与えること自体がまずいという点には頓着がなかった模様。…てな話を聞きながら「いっそ焼いちゃうってのはナシなんですか」と口走りたい衝動むずむず。むずむずどまりでよかった。おとなは大変だ。
 あれこれ神妙な面持ち(のつもり)で拝聴しお開き。それにしても宗務所はぬくいなー。お寺は寒いものだと思っていたが、ここはお寺ではなく事務所だからだろう。廊下どころか玄関までぬくい。教室とのちがいがこれほどであるのは若いうちの苦労は買ってでもせよの親心かもしれない。などとしょうもないことを考えながら職場に戻る途中、山内のメインストリートから今度は北東方向を望む。うまそうな砂糖がけ、ではありません。

 本学サイトにも案内をアップしました。どうぞご来場を(おもに近在向けアナウンス)。
 2月15日(金)まで募集中です。よろしくお願いいたします。
 あわせてこちらも。同じく2月15日(金)しめきりです。よろしくお願いいたします。

 その17
 ここにいう「2回生開始時点で持っておいてほしい知識」とは何か。具体的には「2回生必修科目を受講する上で前提として持っておくべき知識」である。密教についても仏教についても限りなく無知に近い新入生を前提として1年間で基本事項を提供し、そこで得られた知識をもとに2回生以降の科目が展開されていくというしくみが必要であろう。2回生科目を講じるさい、上記3科目で提供されなかった知識は、学生が知っていることを前提としないというくらいの思い切りが求められる。
 1回生終了時点でどのくらいの知識を持ってもらうか、それを踏まえて次に2回生時点でどのくらいの知識を持ってもらうか、これらのデザインに関して密教学科で議論され、それが教授会で共有されるとよい。今後、授業担当者は少しずつ交代していくことも予想される。担当者同士の個人的な打合せを越えて、学科なり教授会なりで「その授業では何を伝える・教えるのか」に関する見解が共有され、引き継がれるようにしておくことが必要だ*7。以下、もう少し具体的にプログラムの素案をまとめていく。
 
*7 現状がきちんと引き継がれなければ改善も覚束ないだろう。