目が覚めたらまず腹ごしらえ。宿の隣のチェーン店らしき喫茶店が朝ご飯の場所。いくつかあるメニューからひとつを選ぶとまわりがぽつぽつと赤く点滅する変わった円盤を渡してくれる。案外重い。できたらこれが光ってぶるぶる震えるから取りに来いと。しばらく席で待っていると確かにぶるぶる震えて賑やかに光る。こういうのは初めて見た。ナンバー札を渡し番号を叫ぶより便利かも。

 食べ終えたら残りのコーヒーをテイクアウトにしてもらって近辺をまたうろうろ。こちらには変わった大師もおわしますなり。

 今日の予習のおさらいを少ししたら午後からの行動開始まで歩いて国立博物館を見学。しようと思ったが、こっちでも月曜休館であった。やむなく博物館のある公園の記念碑などを見てまわる。中華風の建築物が点在するなかをうろうろ。建物によっては広げた傘でまわりを囲って寝ておられる方もあった。公園の両側に広い道が走り、それに沿って建物が並んでいる感じは名古屋のテレビ塔周辺の様子を想起させる。

 公園でやっちゃいけないこと、こちらでも色々あります。

 同じ公園内にある二二八記念館も博物館同様お休み。その横にある「追思廊」という記念碑を見学。事件の犠牲者の顔写真が並んでいるところは例のハンガリー「恐怖の館」を思い出させる。事件は日本が降伏して台湾から撤退し国民党が入ってくる過程で起きた。だから、こういう説明書きもある。

 柔らかいプラスチックでできていて濡れや汚れに強そう。これなら雨ざらしでも大丈夫。…今朝は無線が結構切れ切れ…経過の説明には当時の新聞記事切り抜きのほか政府文書も使われている。

 藤棚か葡萄棚のようになっている追思廊。手前につづきもの4冊の解説用大判アルバム。

 お昼をすませたら今日の目当てのナショナルアーカイブズへ。


 面会のための会議室へ向かうエレベータには施設のディレクトリ。数年もすると地下鉄でちょいと行ったところにある新合同庁舎にもっと広いスペースを確保できるとのこと。

 もったいないことに副館長氏はじめご担当者総勢9名でお迎えくださる。事前に質問票を送っておいたとはいえ緊張しまくり。みっちり2時間お話を伺ったあとは閲覧室などご案内いただく。

 アーカイブズ資料の学校教育での活用といった内容をお尋ねしていたためか、最近教育関係者との協力により作成されたDVDをいただく。中身は帰ってからのお楽しみ(非売品。ありがたや。中国語がわからなくても大要は理解できるだろうとのこと)。

 ご案内時にもあれこれお尋ねし結局面会時間の延長戦。ちょっとこれはやめといた方がいいかな的な内容も先方のオープンなお話に誘われついお尋ねしてしまう。事実、事実の記録、記録の関連づけ、記録の公開について極めて冷静かつ積極的に対処してらっしゃるという印象を強く受けた。お腹いっぱいになって館を辞したらこんどはリアルの方でお腹いっぱいにする。お世話くださった皆様方に深謝。
 で、明日は花蓮
 台風なう   台湾の天気なう