ふむふむ、そこから始めようじゃないか。現代においてもわれわれが大部分の時間、神話的世界を生きているとはその謂である。

われわれが「現実」とよぶものは、すでに内的な風景にほかならないのであり、結局は「自意識」なのである。(柄谷行人日本近代文学の起源講談社文芸文庫

 小松左京先生のご冥福をお祈り申し上げます。