参加している科研のチームで9月に実施したオーストラリア・アーカイブズ調査のまとめ研究会を、立川の国立国語研究所で。報告レジュメを作ってるときはウンウンうなりながら調査時のことを思い出そうと苦労していたが、メンツが集まってあれこれ話していると、思い出す思い出す。よきコラボレーションは人を生産的にしますね。
 閉館間際に引っ越しして1年経つ資料庫を見学させてもらう。おもしろいものがいっぱいあるわー(って、全然わかりませんね、これじゃ)。たとえば方言の資料。国語研究所というだけあって精力的に方言の調査がなされてきているようだが、方言、というか言語習慣の調査には、その語を使う人の居住地域、家族構成、本人または親の職業など、いってみればてんこ盛りの個人情報が不可欠。税金でまかなってる研究所なんだから成果を還元せよという圧力はもちろんあるのだが、こうした個人調査票をそのまんまオープンにしてしまうのはなかなかむずかしいだろう。個人情報保護法てのもできているし。こういうときには海外の社会調査データアーカイブの公開基準などが参考になるかも。