迫りくる気圧の谷間。

 今年最後の洗濯と思う間もなく今年最初の洗濯。そして船は行く。(なんのこっちゃ)
 さすがに3週間もためると新聞カタしも一日がかり。活字追ってるより紙をめくってる時間の方が長いかも、だが、ところどころの記事が目にとまる。劇作家の大西信行さんという方の手になる「小沢昭一さんを悼む」(毎日20121215付)の末尾はうならせる。ずっと公立学校で過ごしてきた(職場は私立ですが)藤吉にはなんとなくだが抜きがたく私学への偏見があると思うが、こういうのを読むと中高一貫もなかなかと感じる。いい年こいたおっさんになってから仕事まわりに昔からの友だちがいるというのはこういう学校ならではという部分がありそう。…政治家や官僚なんか(財界人を入れてもよろしい)は卒業大学(院)よりも卒業高校名を記載する方が人物を知るのに役立ちそうと思う感覚はこういうところを感じるからかもしれない。以下、最終段落のみ引用。

 麻布中学の同級生だったフランキー堺越路吹雪の御亭主内藤法美、中谷昇に小沢昭一も死んで、残されたのはなだいなだ、加藤武と私の3人だけになってしまった。淋しい。

 新しく始まった内閣には公文書管理を担当する大臣はいないのかしらと一応新聞(毎日)を丁寧に追っかけてみたがどうもなさそうだと思っていたところ、ネットをうろちょろしてみると、稲田朋美さんという行革担当の大臣が兼任なさるらしいとの手がかり。調べてみたら政府インターネットテレビに新閣僚の会見と記者会見の模様がアップされている。で、最下段に稲田大臣もおられる。いろんなお役目を一手に引き受けてらっしゃるような格好だが、公文書管理がらみでは「公文書が、民主主義の根幹を支える基本的インフラであることを踏まえ、制度の適正かつ円滑な運用に努めて参ります」とのお言葉(昔取った杵柄のテープ起こし。音声もキーボードもパソコンひとつ。便利になりましたなあ)。…公文書担当がいないらしいと思っていた時点ではどうせ歴史をつくることには熱心でも記録をとることには関心のない内閣なんだろうという予断をもっていたのだが、どうかな。
 大臣会見ではいくつもある課題の最後から3番目に公文書管理に関する先の一言が出てきていた。で、会見後にみっつあった記者からの質問のふたつめが公文書がらみだったように思われるがシャッターの音多すぎでよく聞き取れず。「閣議や閣僚懇談会の議事録の作成や公開という(前政権で相談されていた)方針についてはどうか」というような問だったと聞き取れる(如是我聞)。それに対する大臣の回答は、一呼吸おいて「今後制度に対する考え方など詳細を把握した上で法制化に関する対応について考えて参りたいと考えております」というもの。なんか、手許のペーパーを読んでるように見えるが、いやしくも一国の大臣であるし、着任早々うっかりしたことは言えないということかもしれない。
 民主党政権時代の公文書管理体制の進展と課題については瀬畑源@一橋大学さんがブログでコンパクトにまとめて下さっている。ありがたいことです。
 自由民主党サイトのトップページにはこの画像にこのスローガン。やはり臥薪嘗胆な人々が集っているのであるか。

 まあ、どの国であれ一か所でやっていれば記事にできるわけだけれども、そんなにあちこちでメイドの格好が人気なんだろうか、台湾でも、ロシアでも、中国でも。むー。
 不輸・不入の権と無縁・公界・楽と砦の上に我らが世界をとの関係について。