山上15℃、ぬるいくもり…と思っていたら昼前に雨。BBCのニュースを流していたら、重信メイさんのインタビューをやっている(ように聞こえる)。いつも思うのは、こういういわば極端な境遇の人(独裁政権の権力者とかも)へのインタビューがたいそう穏やかな声の調子で行なわれているということ。多分に感情移入する様子はなく、聞くべきことを聞くことに遠慮している風もない(ように聞こえる)。聞く側に、聞こう、聞き出してやろうという気はあっても、咎めよう、追い詰めてやろうという気のない場合にはこういう穏やかな、しかし能弁なインタビューとなるのに違いない。視聴者のみなさまを背中にしょって権力をもつ者を詰問してやろうなんて正義な気負いのあるうちは、こういうインタビューにはなりにくいだろうな。
 帰国後、訪問先のあちこちにお礼メールを送り、そこからまた始まったやりとりもようやく落ち着いて、やっと出張処理の書類づくりに取りかかる。それにしても、まさか自分がアメリカ人に Je vous embrasse. なんて書くことになるとは思わなかった。これもまた善哉。