全史料協近畿部会の例会運営のため京都は北山へ。あっつい! 講師を務めて下さる国文研・A先生に引っついて京都府立総合資料館所蔵の明治期京都府文書(国宝)を拝見。

 資料は単に古ければ貴重というものではない。一点一点は他にもありそうなものであったとしても、ひとつのまとまりを持って保存されてきたものは、総体としてその当時のありようの一端を示す。近代の行政文書が国宝に指定されるとはそういうことだろう。ハコモノに執着する世代が交代したら、高野山でもこういう動きが起こるかも知れない。…まあ、起こらないかも知れない。
 収録されている某神社の俯瞰図。京都府が各社寺に命じて提出させたもので、その時点での社寺の財力によって提出された絵図の巧拙がはっきりわかる。ほかにもいろいろ。見ているだけで楽しい。

 そうこうするうちに開始時間となり、予想を超える多くのみなさんが聴きに来てくださった。東京から(しかも本務機関での研究発表の前日に!)わざわざご足労願った甲斐があった。終了後、晩ご飯と共にあれこれの下相談。11月には京都開催の大会があるし。