そこへ行けば膨大な一次資料が閲覧できる。運がよければカウンターで請求してものの数分で数十年前にお役人が実際に書き込みやりとりしていた書類を見ることができる。できるけど、だ。いかんせん、読むスピードには限りがあり、コピーなんかできないものだからパソコンでカタカタ写しながら見ていたら、3センチくらい厚みのある書類の数枚を読む(写しとる)だけで数時間。おもしろいことは認めるが、根を詰めるほど道楽に近づいていきそうだ。
 閲覧できる書類の束の、そのすべてを閲覧できるわけではない。部分的にはこうやって「不開示箇所」は紙ですっぽり包まれている。