藤吉が学生になったばかりの頃はまだ洋書も高価だった(お金もそんなに持ってなかったし。で、その頃の京都河原町の丸善は、たしか日曜定休だったような気もする)。が、アルバイトなんかして使えるお金が増え、加えて円が強くなって洋書も安価になっていった。安く買えて嬉しくてじゃんじゃん買うのはいいが、値段が下がった(円のレートが上がった)からといって読むスピードがそれに応じて速くなるわけではないのは自明の理である。2000円で買って1か月かけて読んでいたような本が1000円で買えるようになって2冊買ってしまえば、読むのにかかる時間は倍の2か月。…人生、お金だけじゃないのであるなあ。
…狸を仕留めたぞ、と。これからが大変。