早く今のを仕上げて次のに取りかかりたい。くくー。
 かつてあなた方が私たちに向けたまなざしは不当なものであったと考え(感じ)る人々がいるのと同様、かつて私たちがあなた方に向けたまなざしは不当なものであったと考え(感じ)る人々がいるのも当然のこと。とはいえ、私たちはかつて、どのようなまなざしをあなた方に向けていたか、それを今ここで再現してみましょうというようなことを実際にやってのけてしまう肝の持ち主はそうそういないと思われる。新年のBBCニュース(これはテレビ)が紹介していた Branly Museum というのはそういうことをやろうとしているんだろうか。見てみたい。誰かおみやげにプログラム買ってきてくれないかな。ミュージアムのウェブサイトにはこんな釣書(英語より試訳)。

人間動物園 野蛮人の発明」は、西洋世界に連れてこられて見世物にされたアフリカ、アジア、オセアニアアメリカの女性や男性、子どもたちの歴史を明らかにするものである。サーカスの演し物、劇場やキャバレーの演目、お祭りや動物園やパレードや人工的に再現された村や国際的なもしくは植民地の祭典がそのための場となった。こうしたことは16世紀の宮廷に始まり、20世紀半ばに至るまでヨーロッパ、アメリカ、日本において盛んになっていった。

 調べてみるとウィキペディアには議論のあるミュージアムという記述もある(なんでも載ってるなあ)。学生のころ、吉見俊哉『博覧会の政治学』(藤吉は中公新書版)を読んだり、戦前に通天閣周辺で開かれた博覧会の話を大阪の地域史をやってる人に聞いたりして、帝国時代の日本人はやっぱりすごいなあと思ったことがあるが、さすがに今その再現をしようという人はいないだろうと思っていたら、フランスにおったか。…こうしてやっぱり、関心は収束せず拡散するばかり。イカンことだ。
 それはそれとして、ドバイの新年花火はすごいYouTube)。さながらポトラッチの絨毯爆撃(なんのこっちゃ)。
 南米のチリでは、教科書で「独裁」と表記されてきた現代史の一時代を「政権(あるいは体制)」と表記するよう政府が変更してえらい騒ぎになっているそうだ(現地の言語は未確認)。むずかしいなあ、歴史って(また道草っ!)。