たぶん中3の国語の教科書、「大阿蘇」という題の詩だったと思う。静かに雨が降る山麓の草っぱらで、馬たちが草を食んでいる様子をゆったりとした感じで描写したもの。何人か当てられて読んだ。クラスがしーんと聞いているなか数人がなんとか読みおおせたあと、一人が途中、緊張のあまり(と思う)「雨は蕭々と降っている」を読み間違え「馬は蕭々と降っている」と言ってしまって教室大爆笑。つづく数名が噴き出しながら、それでもちゃんと読んだ。で、自分が当てられて、笑わずにちゃんと読むぞと決意して、吹かずに落ち着いて、淡々と静まった教室で読んでいった、途中までは。が、何を勘違いしたのか、やってしまった。「彼らは草を食べている」なのに、「彼らは馬を食べている」。当然、わざとやったと思われ、しばらく立たされた。わざとじゃないのに。…あの授業はおもしろかったな。あったあった。やっぱり中3やった。これです。
雨は嫌いじゃない。窓の外に降る雨を眺めるのも、傘を差して雨の中をぶらぶら歩きするのも。が、荷物を抱えてジャジャ降りのなかを歩いたり、みんなで濡れた傘を持って混み合う電車に乗ったりするのは苦手。…かばんの中までひどいことにならずにすんでよかった。