山上28℃、不快といって過言ではない湿度。少々風のあるのが救い。微妙なくもり空だが、雨にたたられないことを祈るのみ。
 車座座談会に入る前、まず山田桂一郎氏よりレクチャーを受ける。

 そこで衝撃の事実…もとい…予測が。

 要はこのペースで減少が続くと仮定すれば、25年後には人口ゼロの町になるであろうと。こういうたぐいの予測は、2年ほど前に全史料協近畿部会の例会でご報告をいただいた木下敏之さんも紹介しておられ、「今をしのげば…」ではなく「この先どうするのか」という問題意識を持つ人には不可欠の視点であるのかも知れないと思わされる(なお下から3行目の数式は、住民1人あたり年間121万円の消費活動があるという想定で立てられたもの。これを高野町に当てはめると今年までの10年間で年間町内消費は18億円近く減少している、と)。
 こうした数字に基づくデータと共に各地での取組み、取組みに当たっての基本的スタンスについてレクチャーを受けた後、しばらく休憩ののち車座になってディスカッション。山内だけでなく天野、橋本、高野口、県外からは奈良のN村などからも参加者を得て、それぞれの抱える問題を紹介しながら話が弾む。参加者全員がひととおり発言するには適切な規模の座談会となった。
 座談会終了後、場所(というか部屋)を移して懇親会。人数が半分くらいに減っていよいよディープな情報・意見交換。参加者のみなさんには満足していただけたようで何より。
 今回のイベントも昨年のイベント文部科学省の助成事業の一環として実施したもの。今後、それこそ持続可能な取組みとしていくための算段を関係諸方面と相談しつつ立てていかないといけない。…山田氏も前日は1時間半睡眠だったとか。限りある○○を大切に。晩は早々に就寝。
…要所要所で撮影を続けていたら、光ったとたんにストロボから一条の細い白煙が。ぼちぼお迎えか。