山上19℃、穏やかなショボ雨。20℃を切ると歩いていても汗がにじまず、楽でよい。3週間ほどで前期試験となり学校も夏休み。コマぎれのルーチンもあとしばらくでござる。
 もしかしたらそうじゃないかとかねてより思ってはいたのだが、自分でイベント(えずけんなど)を企画するようになってやっぱりそうみたいだと思ったことがひとつ。何かというと「高野山の週末」です。下界の大学に勤める者であれば、ウィークデイは学内業務にかかわり、週末に同学(同好?)の人々と交流を図るというパターンが多く見られるが、高野山、というか本学の場合どうもそうではないようだ。距離的な問題もあり普段はどうしても大学(というか山内)に「張りつき」状態になってしまうので、下界で行動するとなると週末をおいて他になくなってしまう。となるとわざわざ週末に学内で研究会(オープン、クローズド含めて)を持つということ自体があまり現実的なものとはなりえないということになる(週末まで山内に引き留めないでくれ!)。平日の授業後に学生が何かしてるのを見かけることが少ないということと、週末に教員が何かしてるのを見かけるのが少ないということ(いや、もちろん研究室で勉強をつづけてらっしゃる方はおられると思うが)とは、連動しているような気がしてきた。先日も、学内で南方熊楠に関する研究会が開かれるという話があって、ついこのあいだ発見された彼の書簡(詳細は本学・奥山先生ページ「マスコミでの発言」で。→こちら)をめぐるもののようだったけれど、開かれたのは平日。もしかしたらクローズドな性格の強い集まりだったのかもしれないが、オープンなものだったとしても下界からの聴講者を期待できる時間設定ではなかった(そういえば昨年だったか藤吉がデジタルアーカイブの報告をさせてもらった研究会も平日の午後で外部参加は数えるほどだった。藤吉の実績づくりにはなったからありがたいことではある)。マータイさんではないが、MOTTAINAIと感じる。
 …こうして、教員のやるものであれ学生のやるものであれ、夏季公開講座in高野山のような例外的なものを除き、本学で開かれるイベントの多くは学内で細々と消費されることを強く運命づけられていると。外部からの刺激をどう受けいれていくか、なかなか難儀な課題ではあります。