山上2℃、ぬくい曇り。ちょいと前に取材を受けた件、1月21日(金)「産経新聞」の地方版に載せてもらった記事を確認。「丹生都比賣神社 よみがえる神仏習合 CGで江戸後期の境内再現」。ページ上段の3分の1ほどを割いて丁寧に解説してくれている。F氏のつくって下さった画像のひとつ「神社鳥瞰図」(デジタルアーカイブ別館に掲載のもの)も載せてくれている。新聞社より転載の許可が得られれば、大学サイトTOPICSのページでご紹介します。昨年度より2年継続で和歌山県より支給された「新生わかやま共同研究支援事業」助成による活動成果のひとつといってよいが、助成も今年で終わるしまだまだ洗練していく必要のある素材がいくつもあるし「アルバイト」というかたちで院生・学生諸君の手助けを得るにはなんとか運転資金確保の方策を考えねば。道はあるけどおアシがない、というところで次の展開を考えたい。
 単位の件で学生より相談を受ける。お寺の仕事が忙しく、なかなか授業に出られなかったとのこと。お寺さんに住み込み参拝客のお世話などして働きながら大学に通う学生のことは、山内では寺生(てらせい)と呼び習わされている。下界用語でいえば勤労学生なのだが、これを簡単に「授業サボってバイトばっかりして!」というわけにはいかない。お寺さんでの仕事も重要な修行の一環とされているそうだから。こういうのは俗界の人間にはわかりにくいところだ。いっそ寺生は事前申告すれば繁忙シーズンの出席義務を緩和する(かつて日本の農村部にもあった農繁期の稲刈り休校のように)とか、あらかじめ「寺生点」のようなものを用意し、そのうえであとは他の学生と同様に対処する、のようなことがルール化されると便利だ。とはいえ寺生の「忙しさ」はお寺さんによっても違うらしい。これも「ルール化された配慮」にとってはハードルになるだろうなあ。