ふほー@tenki.jp。

 ちょっとだけ青空戻り中。でも時々雨ぽつぽつ。二本しかない腕の一本が傘でふさがるのは徒歩旅行者的にはなかなかつらい。

 あちこちでアンダーデストラクションなご近所。東京駅みたいである。

 昨日とはまた違う道を通り街をめざして西方面にてくてく。こういう呼びかけ(いろんなのがある)の掲げられた建物をちょこちょこ見かける。そういうと、Private Property という表示は見かけるものの、関係者立入禁止的な表示にはお目にかかったことがないかも。追い追い注意して歩いてみる。

 窓の内側にはこんなポスターも。

 ようやく到着。資料をいただいたり、外に引率していただいたり、しゃべくりにおつきあいいただいたりしてきたが、今日はようやく秘宝館に(それは大袈裟)。

 気がはやりすぎてアポよりかなり早く着いてしまった。ので、喫茶店でコーヒーしたり周辺をうろうろしたり。大通りではないバス通り沿いの建物にはこんな広告が。

 あんまり早く着いてもイカンしなーと思いながら時間を潰していたのに、約束の時刻を1分すぎると遅すぎにならないかしらと気がもめる。阿呆でよろしい。建物入り口でゲイトキーパーに名前と要件を伝え、面会者リストに署名していたら上がってきて下さった。エレベータで地階に下りてようやく今回のメインメニュー(のひとつ)に到着。

 なにぶんスタッフお一人でまわしておられるので資料の閲覧者がいたりすると(そっちの方がメインだし。結構ひっきりなしらしい)ゆっくり見学におつきあいいただけないのでござる。
 ドアを入って正面がスタッフのオフィス、で、右に目を向けると閲覧室。けっこう広い。室内撮影はちゃんと許可をいただいてから。

 貴重資料を扱うところだから、こういう装置もちゃんと設置されている。

 必ずしも最新かつ体系的ではないが、閲覧者がちょっとしたことを確認できるよう、参考図書と資料目録(の型落ち)がそろえてある。参考図書のいくつかはここの資料を利用して(全部か一部かはともかく)書かれたものだそうな。なかなかいい感じの回路ができているとお見受けした。

 音声テープやビデオテープもいっぱいあるので、こういうものもある(寄贈されたものらしい)。

 これは定番と言ってよろしいか。

 レセプションエリアのオーバービューがすんだら、さらに奥の収蔵庫へ(プレート撮るの忘れた。興奮しすぎである)。こういうのがスペースいっぱいに並んでる。そういうところだからそれでいいのだが、やはり圧巻。

 数日前に来たばっかりの大判のスキャナ。タブロイド判の新聞などを丸ごと電子化していくらしい。地味で地道ながら圧倒的。

 自分たちの組織記録もちゃんと保管されている。こういうところがねー、なんというか、当たり前にできているというのが、参るですなあ。

 モノ資料もたくさんある。これはレアものらしい。

 過去のいろんなイベントで使われたバナー(横断幕)とか。

 みっちりご説明いただき、みっちり撮影させていただいた。みながら昨日の続きで記録と記憶についてだらだらしゃべる。歴史の再構成を展示によってするという場合、どうしてもモノ資料を素材にすることが多くなるが、文書資料の活用も抜きにすることができない。ちょうど今、そのうまい使い方をやってるところがあるよ、今日は引率できないけど、と紹介される。せっかく近くまで来ているしと、長々とお相手していただいたお礼を述べ、てくてく行ってみる。てくてくしてる途中、土地柄に合わせたようなポスター。

 地図上では近くだが、かなり急な坂を上がらないといけない。で、また急な坂を下がらないといけない。けっこうハード。ちょっと迷ってやっとそれらしき建物。

 名詞を変えればいろいろと応用問題にできる。

 全体は入らないが道の反対側から建物に臨む。

 paper son という言葉があって、すでにアメリカ入りしている知人(多くは親戚)を頼って渡米する時その知人の息子であると申告を偽って入国するというのが普通だったらしい。その偽りの話が入国成功後に本当の話になってしまうというケースもあるようだが、アメリカ側ではその申告が本当かどうかを確かめるために数週間かけて審査したらしい。で、その審査の様子が再現されている。これは当時の実際の様子(ここもフラッシュなければ撮影オッケー)。

 これはおそらく再現と思うが、移民希望者に対する審問の様子を音声で流し、それに合わせて関連書類を机の上に見せていくという手法。書類は情報のプロジェクタから投影され、審問の進行に合わせてしまわれたり新しく出されたりしている。その書類は残されている現物のデジタル複製。…メルボルン移民博物館にも入国審査の様子を再現した音声素材の展示があったと思うが、審問の進行に合わせて書類が机上に広げられたりブリーフケースにしまわれたりというのはなかったんじゃないかな。なかなか生々しい。

 審問では家族関係とか住んでいたところ(自分の父親と申告した人の)の隣近所のこととか根掘り葉掘りでそこできちんと応えられなければ強制送還、ということだったらしい。審問に備えるための予習資料が中国を出る前に用意され、それを暗記できなければ入国がかなわなかったそうだ。下品な取り上げ方もできるはずのこういう話題がこういうふうにとりあげられていると、歴史に右往左往する人々って感じが出てよろしい。

 そもそもこういう審問の記録(速記録?)が残されており、それをベースに再現音声がつくられているようだ。

 実際の写真からつくられたパネルが天井から下げられている。メルボルンOld Melbourne Gaol を想起させる。

 フラッシュゴードンでは(フレッシュゴードンではもちろん)ござらぬ。Chinese American は仲間だが Red China は的であるという時代のマンガらしい。

 ロンブローゾみたい。

 これもなかなかおもしろい試み。拡大されたコミックスが板の両面に貼りつけられ、めくりながら読んでいけるようになっている。中国からアメリカに渡ってきた祖父母世代、クリーニング屋をしながら生活水準を上げていった子ども世代、大学まで行かせてもらってアメリカ人として生活する孫世代を描いている。で、その孫世代がだいたい藤吉と同世代。

 それほど広いスペースではなかったが内容みっちり。せっかくなのでご紹介いただいた受付のマダムと少しおしゃべり。彼女のお父さんも paper son として中国からアメリカにやってきた人だそうな。で、彼の兄弟、マダムのおじさんにあたる人は審問をクリアできず2回送り返され、3回目も失敗して渡航を断念したそうだ(裏とりはしていない)。いやあ、気が遠くなるですなあ。お客さんもちょこちょこある。あんまり受付のお邪魔をしてもいけないのでサンキューを述べて失礼する。おもしろかった。唆しに乗って正解であった。日射しのまぶしい空を見あげると、ここにもお馴染みのフラッグ。

 聞いたり見たりしてるだけなら楽しいだけでいいが、これをちゃんと復習しとかんといかん。明るいうちに宿に戻り復習タイムとする。帰りは下り坂だからちょっとラク。宿のそばまで戻ってきたところにある建物。ご当地でも高齢化が進んでおるのであるか。

 一気に二箇所でみっちりしたのでさすがに食あたり気味。ちょっと休憩のつもりで横になったらすっかり寝込んでしまった。が、そのまま寝入っていてはいけない。今日はもともと昼夜ダブルヘッダーの予定でござる。
 地下鉄待ちのホーム。関西式にエスカレータで立つ人と歩く人。

 目当ての駅に到着して地上へ。明かりまでレインボーなエスカレータ。

 今日はこちらでちょっとしたイベント

 どのくらい聞き取れるものかと思っていたが、まあまあわかった。時々出くわす、喉のものすごい奥の方から声が出ているような感じの男性が今回もいて、なぜかこういう人の音声が聞きとりにくい。耳が慣れていないからかな。それにしてもネイティブ同士だとみなさんめちゃくちゃ早口。相手してもらってるときは手加減していただいているんだなあとあらためてしみじみしじみ
 アイデンティティポリティクスはちょっとイカンことになっているらしい。それはそれとして帰り道、せっかくなので記念に一枚。

 さすがに今日は歩きすぎ。いつもならとっくに寝ている時間だし時差ぼけに夜更かしのダブルパンチ。あらためてぐったり。
 北米大陸の天気なう
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 月額6万、返済不要だそうな@イトーヨーカ堂
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 黄色い大地の博物誌ウェブサイト開設。いつか中国語バージョンも増設されますように。
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 今日の燃料棒@TEPCO。…1188/1533 …まだ停まっとる。げ。ページが変わっとる。1353/1533(「使用済燃料の取り出しは2014年11月5日に終了」だそうだ)…げげ。またまたページが変わっとる(12/16)。なーんか、ブックマーク外ししてんじゃねーのかと疑いたくなる小市民。
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