むななななななー@tenki.jp。

 エボラ確認中@CNN。
 オマエは黙っとけ悲観中@SCMP。
 オマエは黙っとけ警告中(番外編)@琉球新報
 週1回の通常授業なら最初の回から伏線を張りつつ「いずれ自分たちでやってもらうし準備しといてねー」みたいなことができるのだが、集中講義の場合そうはいかない。課題を小出しにして「来週までにやっといてねー」もできない。前半のセッションでスタンバイ、インターバルの数日間で班ごとのプランに従って撮影、後半のセッションで編集の完成、これを一気にやってもらわないといけない。どうやって「撮影班」モードに入ってもらうかが課題だったが、今のところの感触は案ずるより産むが易し。今日からしばし、受講者諸君は各班撮影モード。機材一式は貸し出してあるのであとは仕上げをご覧じろ。4日後を楽しみにしつつしばしご当地にて居残りオフ(この期間は私費滞在です。念のため)。
 てなわけで朝からさっそく港へいそいそ。主観的にはなんだか奇跡的に晴れている。途中、おお! これは要するにHSBCが発足早々日本にも出張っていたっちゅうことではありませんかっ。

 若干後ろ髪を引かれつつ時間を気にしていそいそ。めざしていたのはこの船。…本当に出るのか。

 向こうの方には不思議な姿のデカいタンカーもいる。

 ちょいと前の年明け早々、長崎に呼んでいただけることがわかってほぼ最初に行くことを決めたのがここ。台風接近中の時点ですっかり諦めモードであったのだが、感無量。

 反対方向から。

 お願いしたのはこちら。ずっとぼんやりと気にしつつちゃんと調べたことがなかったので、大阪万博のあとまで操業していたとか、唯一ここが満額の退職金で黒字閉山した炭鉱であるらしいとか、ここが産廃の処分場になるかもしれなかったとか、理事長じきじきのご案内で初めて知ったことたくさん。
 目の前の黒いゴムに船体をぶっつけながら徐々に接岸。揺れが苦手な人にはたまらんかも。

 船で貸し出していただいた麦わら帽子をかぶり、40名ほどのグループで上陸。日ざしきつい。晴れてる。ウソみたい。とは言っても島内を自由に見て回れるわけではない。画面に映っているような手すりというか柵というかで区切られた、ちゃかちゃか歩けば10分ほどの距離を見てまわれる程度。ではあるが十分なインパクト。

 ここから坑内に出入りしていたらしい。スカイツリーと同じ高さ(低さ)まで降りるらしい。ピンとこないほどすごい。ちょいと前、リバティおおさかで差別戒名の刻まれた墓石をまじまじしたときと同じようなぞわぞわ。炭鉱で働いていた人々(やその家族)は別に差別されていたわけではないだろうし、むしろ平均的な当時の労働者と比べたらはるかに高給とりだったようだが、それでもやっぱりぞわぞわした。命を張るような仕事をする人が藤吉の身近にはいなかったからかもしれない。

 漁業権を買えばここで釣りもできるらしい。

 台風で暴風になるとあの灯台の足許あたりまで波をかぶるらしい。そういうときでも建物内を通るだけで通学できた小中高校は休校になることが滅多になかったという。エネルギー革命(藤吉も小学校か中学で習った)以前の石炭産業の厚遇ぶりがわかる。ナントカの掌の上と言ってよいか。

 理事長さんのご案内はなかなか含蓄のあるお話だった。どこかで日本帝国主義という単語が出るんじゃないかとちょっとどきどきしていたが(余計なお世話)、さすがにそれはなかった。入れなかった敷地建物内では、切り捨てられた石炭産業への揶揄と日本帝国主義への呪詛とがないまぜになったような落書きがあちこちに見られるそうだ(見てないから実際のところはよくわからない)。松代で薄暗いなかを遠く見やった落書きには迫るものがあったが、ここのはどうなのかな。この端島無人島になったあと、日本各地から「探検」にやってきた学生たちによって書かれたものらしい。なんで学生だとわかるかというと多くの落書きに大学名が書かれているんだそうな。もちろんなかには詐称もあるかも知れないが、それもコミコミで日本の近代化百年遺産のような気がするなー。
 丙地…もとい…平地で育った身には歩いて周囲をまわれてしまう島でこういう雲を見ながら育つ子供時代というのがちょっと想像つかないが、多分そういう環境にいた人たちにとってはこれが普通だったんだろう。建物の向こうから自分たちに降りかぶってくる波とか、ちょっと勇壮を通り越してるよなー。

 見学を終えて再び船に乗り込む。ちょっとだけ波が荒くなりつつある模様。おそるべきラッキー。

 出港から帰港までざっくり3時間。いろいろ思いつきすぎてアタマぐるぐる。ぼんやり歩きつつさっきの場所へ。やっぱあったんやわー。

 中へ入るとなかなかよさげな建物によさげな展示。そっかー、紙幣を発行するほど力を持ってたとこだったのであるなあ。

 日本と外国を結ぶ初の海底通信ケーブル(長崎とウラジオストックだったか?)はスウェーデンの会社が敷設したらしい。国家政府が出張らなくてもアクターがたくさんおるというのが国力と言うことなのかも知れない。

 館内にあった建物の模型。明治村にあっても全然おかしくない建物だが、ゆかりの場所にあり続けられるというのは幸せかも。

 業務記録も残っていた。買受五厘金納日表(かいうけごりんきんのうにちひょう)というものの一部。説明には以下のようにある。

 長崎の貿易商人等は利益の1000分の5(=0.5%)を公共のために積み立てており、それを五厘金といいました。資料には、貿易によって輸入された商品名や代金、五厘金の額、商人名等が記載されています。


 孫文ゆかりの品物も展示されたりしていてなかなかおもしろかった。ボランティアらしきおじさんが控えめながらも丁寧に説明をして下さりありがたい。九州への偏見を勝手(な方向)に修正中しつつ路面電車でまた別の場所へ。ちょいと歩いたところでお邪魔した中国風のお寺、マッサージでもされているように脱力した感じの狛犬さんのお出迎えがうれしい。

 扉に蝙蝠さんがいたり。

 下向きに擬宝珠がついているのは、天井に重力ペンキでも塗られているからであるか。

 今日はさすがによう歩いた。ちょっとがつがつしすぎた。所期の目的が思いがけず午前中達成されたのでつい浮かれてしまった。今日は洗濯をお休みにしてお風呂だけでとっとと寝る!
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 今日の燃料棒@TEPCO。…1188/1533 …まだ停まっとる。げ。ページが変わっとる。1353/1533(「使用済燃料の取り出しは2014年11月5日に終了」だそうだ)…げげ。またまたページが変わっとる(12/16)。なーんか、ブックマーク外ししてんじゃねーのかと疑いたくなる小市民。
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