近くまで高気圧が来ているのに今日も晴れ間には恵まれなさそうな台湾(今年はやたら降るそうだ)。雨でなければもって瞑すべし。

 朝食に出る時ちゃんとしまってるかなとふと思い立ちドアをまわしてみたら難なく開く。少々動揺して鍵を差し込み施錠しようとしてもうまくいかない。試行錯誤のあげく内側からボタンを押せばいいことに気づく。オートロックに慣れてしまった結果というべし。台北に戻って同じ宿に入ったのだが別館に案内され(というか最初の宿が別館で今回が本館)、最初と同じ感覚でいたのがウカツの素。…きのう夕食に出た時、というか今朝がたまで、つまりはずっと開けっぱなしだったということになる。なにもなくなってなくてよかった。ぷひー。

 営業前のパン屋さんのシャッター。簡単なのでも漢文知識で意味が通じると嬉しい。

 予備校だろうか。物理は藤原だぞ、と。

 いくつか小さなミュージアムにも寄りつつ午前中のみ一般公開の総統府(not 総督府)へ。話には京大の時計台の大親分みたいだと聞いていたが、なるほど。正面のゲートから入ろうとしたら制止され、あっちへ行けと言われたのであっちのゲートから入ろうとしたらまた制止された。こっちは中国語がダメ、英語混じりの身ぶり手ぶりで中を見たいんだけどと尋ねると guest という語とともにさらにあっちを指さされる。歩いてまわってようやく入口到着。パスポートを提示し番号を控えられパスカードをいただく。

 許可証をいただくのが好きなわたくし。内部は一切撮影禁止。

 さらに南下して植物園へ。露天にしたサニーワールド長島(ローカルネタ)のような園内。そういえば昔は夏のくる前にこういう気候があったよなあ的な心地よい蒸し暑さ。めあてはその向こうの歴史博物館。中は撮影禁止。

 で、少々足を速めて初日に見学できなかった二二八記念館と博物館へ。まず二二八記念館。地下では特別展をやっていた。このへんからカメラを持つ手に段々遠慮がなくなってくる。

 床にもスペースがつくられビラの精神的展示。

 アジア地域の近代史に日本は欠かせません。

 日の丸への寄せ書き。お元気でというシンプルなのが多いのに混じって「銃後の事は心配なく」という生徒の書き込みも。この子はその後(どういう)大人になったのであろうか。

 必須アイテムの降伏詔書。だからどう考えるかはともかく忘れてはいかんことです(忘れるもなにも自分知らないしと言いそうなのが多くてとてもイヤだ)。コップの中の競争で勝ち組になっていることは見苦しく傍若無人になることの言い訳にはならない。

 ねちねち展示を見ていたらあっという間に閉館のベル。浮き足だって資料を買い込む。博物館まで手が(目が)まわらんかった。外に出て一服。夕日に映える記念館。

 帰りがけ道沿いの露店で中華風クレープと巨大な焼売もどき(正式名を知らない)を買い込み、宿に戻って久しぶりに靴を脱ぎ(くせー!)部屋で晩ご飯。これで明日乗り遅れなければ上々の台湾初上陸であったとまとめられそう(懸案の排泄はまた後日に考えることとする)。
…これはそのとおり、ですなあ。戦争したい人々ってのは、単に日本をなしにしてしまいたい人々であるのかもしれない。愛されても、かわいそうな日本…。
 まっとうなエリートを育てるのに延々失敗しつづけている日本、という問題の立て方では立ちゆかないところが多すぎるかも、と反省してみる。
 台風なう   台湾の天気なう