いただきものの、といっても昨年の今ごろ関係者よりいただいた『「近畿大学の大学アーカイヴズ構築に関する基礎的研究」研究報告書』を読み中。海外(韓国)のも含めあちこちの13施設を訪問しまとめられた大学アーカイブズ概要はなかなかコンパクトで参考になる。ちなみに、デカいとこでいうと京都大学には現用文書(今まさにオフィス等で利用中の文書)が12〜13万冊ほど、うち毎年1万冊程度が現場での役目を終えて文書館に移管されてくるそうだ。(p.24)…学生の規模から考えて、本学的にはこれの1000分の1程度をざっくり見込んでおいたらよいか。
…出歩きモードに入る前にひと区切りつけておきたい。 
 なんと、個人で加盟できる大学関係者の産別ユニオンが結成とな。…あれこれの裁判の過程で内部文書が開示され、ついでに経営責任者の恥ずかしい姿勢があからさまになるなんてことは避けたいものですなあ。これが、恥ずかしい姿勢はそのままにそれが表沙汰になることだけを抑えるというのではなく、恥ずかしい姿勢が基本的に存在しない(よう組織的に心がけている)ということになれば、それはそれで望外の喜びですなあ。経営者の任に就くことが儀礼的な名誉職に就くという時代はすでに過去のものであるという合意が、あちこちで形成されなければならない。…どこかに残してあるのかな、裁判記録。
 床屋さんに行った。いつもテレビがつけっぱなしになっているが、いつも文庫本を持っていくので読んでいるうちに音を認識しなくなる。クイズ番組をやっているらしいという程度。で、「和歌山の…!」などと聞こえてきて耳ひくひく。高専、高校のみなさんがチームを組んで全国大会めざし勝ち抜きをしているらしい。たとえば、島のことを英語でislandといいますが…ぴんぽーん…はい、どうぞ…ペニンシュラ!…ぴんぽんぴんぽーん!…なんでわかったんですか?…島は英語でislandで、半島は英語で何というでしょう、だと思いました。ひゃー、すごいね。むかーし、イントロ当てクイズ出場者の反応の速さにも驚いたことがあるが、今回の諸君もすごい。…人の話を最後までちゃんと聞き、それをよく消化した上で自分なりに丁寧な反応ができるようにしましょうなどというまだるっこしいことをめざそうとあがいている本学的行き方とは真っ逆さまに逆方向である。相手が何か言いかけたら、みなまで言わせず相手の言葉をたたみこむように「それってこういうことでしょ!」的な。せわしない「解答」ばかりがあって会話が楽しくないことこの上なし。そういうのを優等生という文化はやっぱりつまらないと思う。…まあ、つまらないから土曜の夕方にやってるのかもしれないが。…え? 土曜の夕方にテレビ見てる人、多いんですかっ?

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