震災後の原発問題が報道されるまで大阪市が関西電力の筆頭株主であるなんてことを藤吉は知らなかったのだが、それはつまり、地方公共団体が民間企業の株主になることが法的に認められているということを知らなかったということでもある。…どこの株をどのくらい買うかなんてことは議会で相談して決めてるんだろうか。よくわからない(調べないだけ)。とは言い条、株主であるからには企業の不利益になる(株価が下がる)ようなことはできないだろうから、つまり大阪市関西電力の株主であることによって、電力産業の独占状態を支持している(せざるを得ない)という見方も可能であり、話を広げれば大阪市民はそれを追認しているということにもなるのではないか。…まあね、「しょせんグルなんだよ、連中は」なんて言ってしまうのはとても簡単だが(大阪市民が丸ごとグルだとも思えないが)、言ってるだけじゃしょうがないもんねー。
 いい加減な三セクを自治体がつくってるってな話は聞かないでもないが、そうかー、企業の株を地方自治体が買えるなんてことは、今回のようなことでもなければ知らずに過ごしていたことだろう。知らぬが仏、知らせずほっとけ。