山上11℃、あたたかな晴れ。とはいえ日ごとの寒暖の変化が激しすぎ。…桜が長持ちするかな。今日は報恩日行事の学長講演拝聴のため出勤。講題は本学の教育方針について。説明がやさしい言葉づかいになってるだけでなく、要所要所に「まあ、そんなこと急に言われても困るという方もいらっしゃるでしょうが」といった趣旨の心づかいまである。現実に足を引っぱられもせず、ふてくされもせず、ましてそれに目をつむることもせずというのはなかなかできる芸当ではない。いいお話であった。
 内容は孫引きになるがおもしろかったので引用。

 R.フェノは議員が追求する主たる目的として、再選、議会内での影響力の確保、政策の形成の三つをあげた。これら三つの目的の中で、とりわけ重要となるのは再選である。議員がより多くの有権者の支持を得るためには、食品衛生や環境保全に関わるような「有権者受け」する法案には賛成票を投じることが得策となる。しかし、その内容が経済活動への強い規制をともなう場合には、法律の施行段階において大企業などの有力な利益団体からの強い反発が生じることも予想される。当然のごとく、有力な利益団体の離反は議員の再選確率を低めるであろう。それゆえ、議員にとって最善となる状況は、多くの一般有権者が成立を望んでいる法案には自らが支持を表明してその法案が成立し、なおかつ法律の施行に必要となる適切な規則が行政機関によって制定されず、その結果として法律の施行が円滑に進まなくなる、というものである。(岡本哲和『アメリ連邦政府における情報資源管理政策』)

…その世界ではすでに常識なのかもしれないが、なるほどなー、である。
 これはおもしろい(興味深い)。たしかに。文中にもあるが不謹慎といわず見守ってあげられる環境になってますように。