何か不祥事が起こって、何がどうなってるのか外からはよくわからないとき、そういうときにしばしば「隠蔽体質」という言葉が持ち出されることがある。会見に出てきて質問(詰問)の矢面に立たされるのはしばしばその組織のトップで、しかしトップには聞かれたことに答えられるだけの材料の手持ちがなくて、それでもごもごしてると「ヤツら隠してる!」と短絡してしまう。知ってて隠してるのなら確信犯だが、ホントに知らされてないというのは十分にありうることだし、「知らされてもよくわからんから現場でうまくやっとけ」でトップが務まるようなこともあるに違いない。…中略…トップが組織の隅々まで自分で見て回るわけにいかないとすれば、それをしなくても組織の主だった事柄は伝わるようなしくみが作られていないといけない。そしてそのしくみのなかには「どのようなことは伝えておかなければならないか」に関するガイドラインも含まれるだろう。