場所ふさぎだったデスクトップパソコン、思いのほか早く引き取ってもらえた。これは望外の喜び。部屋のかたづけに少し弾みがつく。
 あーあー、そういうところに出ちゃうんだよねー、デキの悪さがねー。
 自分で買った本はもちろん、人から譲り受けた本も読まないうちは捨てられない病を克服せんと苦行を課し中。で、こんなくだりに出くわす。【以下引用】…日本帝国主義は、アメリカ帝国主義のアジア支配秩序にたより、その傘のもとで経済進出を続けるという、古典的な帝国主義のありかたからみれば帝国主義の名に値いしないような異常な姿をさえとらざるをえない…【以上引用】この本の書かれた40年後に「日米の対等な関係」なんてことを口走る政治家が出てきたのは、やはり、あれこれ言いつつ全体として日本が太平楽を享受できてきたことの表れのひとつかも知れない。ちなみに、くだんの本は、北小路敏『歴史選択としての七〇年闘争』自由国民社(今の自由国民社現代用語の基礎知識と同じなのかは不詳)、昭和44年。表紙カバーの折り返しには羽仁五郎(体制外的理論と運動)、裏表紙カバーの折り返しには大島渚(清冽な革命家の意見…まだ30代!)が推薦の辞を書いている。こういう本が一般書として売れてたってことなんだなあ。