今回の年度末試験ではちょっとだけ新しい試みをしてみた。これまでも採点ずみ答案を返したり試験問題の解説を(答案を返却する前に)やってみたりということはしていたのだが、今回、もう少しそれをしつこくしてみた。まず論述式の試験をして(第1ラウンド)、集めた答案を全部コピーして、採点基準を作ったうえでコピーの方に採点して、で、次の時間には各自の答案(採点はコピーの方でやってるから赤ペンなし)を採点基準と一緒に返却して、で、自分で自分の答案につけた採点を回収し(第2ラウンド)、藤吉のつけた点数との点差を見て、その差の小ささに応じて加点して最終的な点数にするというもの。理屈としては、「力をつけるのも大事だが、今の力を把握できることも大事」。よっぽど教室で藤吉がにこにこしていたのか、「先生、遊んでるやろ」と言われてしまった。しかし、受講者100名を超えない授業だからこそ可能な試みとも言える。来年度はもちっとシステマチックにやってみよう。
 何十年も放置しておいた問題と今の視点で言うのはやさしい。が、それが放置されている問題であると認知されたのはいつのことなのかを、あらためて考えてみる必要がある。