長々と電車を乗り継いで和歌山市へ。日弁連主催の人権擁護大会に参加のため。学内の人権研究会(sponsored by高野山真言宗)からの出張で。

 立川で数年前に起こった反戦ビラ不当逮捕事件を軸にいくつかの切り口でディスカッション。あー、なんだか実直な正義の人たちだなーと思いもする反面、パネリストとして参加されていた何人かの人の発言はなかなか示唆に富むものだった。その一人、初めてナマ江川紹子さんを見た。正義に身を捧げることの危うさを語っておられたが、なかなか通じないだろうなー、正義の人には。簡単に通じないだろうと断じてしまうのもアレなんだけど。…安心な生活を希求する人々の意識が国家の介入を許しているという発言も出たが…そういうのに限ってきっと、学生時代に撒いてるんだよ。「安心して学べるキャンパスを」なんてビラを。ぷぷぷ。
 面白かったのは、「一般の人は表現の自由の重要性にちゃんと気づいていない」とか「人々のコミュニケーションに対する寛容性が狭まっている。人々は気づかないうちに、比喩的にいえば、すっかり肩が凝ってしまっている」という発言。どうしても先生をしているとなっちゃうんだろうなー、「私はお見通しだ」というスタンスに。もって他山の石とすべし。