後継者候補を集められない後継者養成機関ですが、何か?などといった戯れ言はさておき、大学をある種の芸能プロダクションと見る見方が可能だ。…まあ、この表現に障りがあるなら知的な芸能プロダクション、くらいの言い方をしてもよい。プロダクションに求められるのは、よきタレントを擁すること、そして自らの擁するよきタレントを適切にプロデュースすることである。どのようなタレントをどのように売り出すかといった発想は、たしかに、人目につかずひっそりと過ごしたいという態度からは出てきにくいものであるに違いない。…あえて自己主張などせずとも、見てくれる人はちゃんと見てくれている、という、見せ方において怠惰を貫くようなやり方がなお通用するのかどうか、思案のしどころにて侍り。…過剰演出もどうかっちゅう気はするが。