一人ひとりを大事にする、というのは、言葉とか心がけとしては、まあ悪くないだろう。しかし、実際の仕事の中で一人の学生につきっきりで何十分、何時間を過ごすようなことが重なるのであれば、それはマスとしての学生を相手とすることを旨とする学校という組織としては敗北である、ということが意識されなければならない。いわんや、一人の学生に長々と時間をかけることを親切であることと勘違いする態度においておや。そんなんは、自分の名前を看板にして私塾でも開けばよいのだ。