山上20℃(!)、蒸し暑いくもり。これから月末までが前期授業の締めくくり。気を抜かずにいくべし。
今日のまちけんでの本学図書館・木下氏によるお話は面白かった。「一石五輪塔(いっせきごりんとう)」について高野山での分布状況などに関するレクチャーで、それ自体は歴史的な研究といってよいものと思うが、それだけでなく、モノには産地があり、加工地と加工者があり、そして仕上がったそのモノを運ぶ者があり、そういうつながりが、いわば「生業のシステム」として成立していてこそ、かくも多くの五輪塔が高野山に見られるという現在の状況があるということがよくわかった。なんせまちけんには大工さんやら位牌屋さんやら、その手の仕事に携わる錚々たるメンバーがそろっており、その視点からのコメントがすこぶる興味深い。高野山という地域で仕事をすることの意義を再確認。