現地時間の朝4時に目が覚めてしまう。しょうがないので宿のまわりをふらふら、と、思い立って近くの公園でパソコンを開いてみたら、なんだよ!ネットつながるじゃん!よくわからないがセキュリティのかかっていない無線LANが届いている模様。たぶん(avast!も入れてるし)大丈夫だろうとつないでみたら、1時間に3回、ものの2分ほど切れはするがそこそこ快適に使える(これ書いてるのは3日後)。
 ネットつないでる公園から撮った、5時前の朝日に照らされる建物。後日のゲルゲイ先生のお話しでは、ハンガリーテイストのアールヌーボー建築だそうな(画像右クリックで拡大表示…のハズ)。
 公園のベンチでメールチェックをしていたら二人組のおっちゃんが(「相棒」という感じではなかったが)寄ってきて何やら話しかけてくる。現地語らしくよくわからない。が、しばらくしゃべってたら(通じていないから「しゃべる」という表現はちょっと違う)homelessとmoneyという語が聞こえてきた。「カードだけで現金は持ってない。これで勘弁してくれ」とハイライトを一本ずつ差し出したら握手されてしまった。とりあえずfriendlyなおっちゃんたちでよかった。そのうちマジャール語のBig Issueも出回るようになるかも。

 昼前、和歌山大・K氏の引率で今はCEUにお勤めのVictor Karady先生(MaussのOeuvres編集スタッフのお一人)にご面会。K氏はフランス語、藤吉は英語で(面目ないね、こりゃ)モースのこと、日本の贈与慣行のことなどお話しする。うわー、なまKarady先生だよーと思いつつ近くのカフェにランチへ。外の街並みを眺めながら「ブダペストにもhomelessは多いんですか」とお尋ねすると、最近になって増えているとのこと。移民というよりはもともとの住人がhomelessになることの方が多いようだ。
 Karady先生の研究室に上がる階段の途中にこんな部屋が。学生個人が、宗教的な行為をするために確保されている部屋とのこと。

 午後1時過ぎ、そろそろ本番の準備をと先においとま。Je suis très heureux d'être ici avec vous.だけとりあえずご挨拶して会場となる教室へ。ネット接続の準備などしていたら長身の黒縁眼鏡の白人男性が登場。年配の中国人ではなかったがNice to see you, Master.でバカ受け。開始時間までのしばらくアーカイブズに関する日米の状況など情報交換をする。
 …セッションぶじ終了。フリの聴衆も何人か。始まってしばらくしたところでなーんと、Karady先生までK氏と共にお運びくださった。けっきょく最後までお聞きくださっちゃったし、もーミーハー的に、ヒデキ、感激!でござる。エルサレムからの参加者が最後までフロアに残ってくださったのもすこぶる収穫。戦争やってる当事者の間に共通のアーカイブズは成り立つか。この質問にはProfessor Bettingerも答えづらかったようだ。終了後、勢ぞろいで参加してくれたサンフランシスコチームと近くのカフェに出向きセッション大成功の祝杯。ユニコムという現地のリキュール(Bettingerセンセのおごり)、漢方薬のような味が美味で飲みすぎた。夕方に宿に戻ってそのまま気づいたら翌日の朝。