今月の後半は出張つづき。年が改まっても日々これ師走、でござる。
 例の木下敏之さんのメールマガジンより。夕張での地域医療再生に取り組む村上智彦ドクターが協力者の医師をリクルートする際に以下のようなことを心がけておられたそうだ。
■ここから引用

#1 ずっとここの地域で仕事をするのではなく、数年間単位で頑張ってもらいたい。
#2 専門的な医療技術ではなく、幅広く診られる知識や経験、在宅医療、医療経済、行政との付き合い方、予防医療の実践等を学んでほしい。
#3 北海道の自然環境、安全な食材、歴史等 ここでなければ提供できないものを楽しんでもらう。(スキーの級を取る、ここを拠点に北海道を歩いてもらう、子供を安全な環境で育ててもらい北海道を経験してもらう等)
#4 ある程度経験や知識のある方には権限を与えて、地域包括ケアの構築、研究等の実践の場として活用してもらう。
 要するに誰かの犠牲の上で成り立つのではなくて、普通の人が来て、北海道ならではの環境で楽しめて、また次の人がくるといった「システムとして支える地域医療」であってほしいと思っていました。

■ここまで引用
 医師は住民全体を相手にする仕事、教師は学校に集まる学生を主として相手にする仕事というので性格は同じではないが、それでも本学での人材調達を考えるにあたり示唆に富む方針と言える。人によっては「高野山に骨を埋める気があるんか」みたいな聞かれ方をしたこともあるとかないとか。…そういうさもしい踏み絵をしてるようじゃ先細りになるのもやむなし。と言ってしまおう。