年始の帰省。母方の実家にお年始をしに行く。話によるとそのあたり(名鉄沿線の名古屋市近郊)も独居老人が増えているそうだ。年取ってから安アパートに転居するというのをやると、近所に知り合いがほとんどおらず、引きこもり状態になることもしばしばとか。民生委員をしている叔母さん(と言ってももう70近いんですが)が大変そうだった。
 で、孤独死が大変というのは、単に危険な状態になっても気づかれないまま放置されるというだけでなく、こときれてからも気づかれないまま放置されることがしばしばあるという点にある。他の生きものと同じく、人間も死んだまま放置されると液状化する(もともと体重の7割近くが水分なんだから当たり前とも言えるが)というのは(R指定のブログかも。心してご訪問を)こちらのサイトに詳しいが、寒冷地での孤独死の場合、液状化することなく、そのまま干からびたような状態で発見されることもあるそうだ。それを死蝋と言うらしい。春になっても姿を現さないご近所さんを訪ね、むりやり家の中まで入ってみると、電気毛布の下で安らかに死蝋化したご当人に出くわすといったことも時々だとか。静かに1人で息絶えていく人が多いというのは、その世代なりの矜持かも知れないとか、いらんことを考えてしまう。