山上10℃、ぬくいくもり。
 同僚某氏より20日付雑記「記録を残すためにはそもそも記録を作らないといかん。口先だけであれこれ…」なる記述の曖昧さについてご指摘を受ける。「記録を作る」が「新記録を作る」のように読めてしまうとなるとこれは言葉足らず。口約束だけで仕事を進めていると、そのうちお互いの記憶に齟齬が生じる。だから決めたことはきちんと記録にとって後々の無用な行き違いが起こらないようにしておかないといけない。が、そもそも「決めたこと、やったことを記録にとっておく」という習慣がなく、口先のなあなあで物事が進んでいく文化においては後世に残すべき書面の記録というもの自体が存在しない。いわば口伝の世界であり、ある意味で言ったもんがち、古いもんがちの世界である。こういう世界で「記録を残す」と力んでみても、詮ないことよのう、というほどの意味だったのだが「そもそもとっていない記録を残していくことなど、できようはずがない」という意味あいが、うまく表現できていなかった模様。言葉遣いには重々注意せねば。
 日経新聞夕刊で連載記事「現代を歴史に刻む」が始まりました。高野山では夕刊の配達というものがそもそも存在しないのですが、ウェブ経由で該当記事を入手することができます(有料です)。日経goo(こちら)から「日経四紙」のタブを選択し、検索窓に 現代を歴史に刻む と入力して検索をかけると既掲載タイトルが表示され、そこからウェブ経由で購入することができます。一度お試しを。
 …やってみましたが、まずgooIDとそれにつづいて決済IDの登録が必要です。でもって、検索窓に 松岡資明 と入力して検索をかけると、「日本でただ1人のアーカイブズ記者」との称号を奉られた(そうな)記者さんの手になる記事を、過去にさかのぼって確認することができます。
 久しぶりに えずけん を開催します。今回は近大気鋭の学部生によるご報告。デジカメ写真を使って3D画像を生成するソフトウェアの利用法についてご報告をお願いしています。今週の土曜日、急なことですがよろしければお運びを。詳細は→こちら