全史料協近畿部会第84回例会へ。電子文書保存に関して民間企業で活動しておられる方お二人のご報告。お一人はご自身も一級建築士である大手ゼネコンの方だったので例の耐震設計がらみで興味津々。「建設業者としてのアカウンタビリティを果たすという点で、設計図を依頼者(建築主)に渡すといった話は業界内で出てきていませんか」とお尋ねしたところ、マンションの場合に竣工図を管理組合に渡すといったことがすでに始まっているとのことだった。設計図ではなく竣工図、というのは要するに、建築段階で当初の設計に手が加えられる(隣との関係でここに窓をつけるのはやっぱりマズイ、とか)ため、仕上がった建物を図面として反映するのは、設計図ではなく建築途中の改変を書き込んだ竣工図だから、というお話だった。7月の大学史料協でお世話になった桃山学院大・N先生も来ておられ、秋の全国大会の話などする。
 ほんとは懇親会にも残りたかったのだが、この日は卒業生の集まりに声がかかっていてそそくさと心斎橋へ。藤吉が勤務を始めた1998年に入学した諸君6名とお食事。1次会のあと「えー、先生はいいですよー」と、見透かされたような思いやりを示されるが、さすがにそれはイカンでしょうと、ちょいとイロをつけて会費を払う。こういう時にすっと出せる程度の財布を持ちたいものだ。みなさんお元気そうで何より。幹事のNさんに感謝。