山上23℃、穏やかな曇り。これで梅雨が明けたら間髪入れずに台風シーズンになるんちがうか。異常気象ではなく、気象変動と捉える方が有効かも。
 22日でもちょっと触れましたが、アーカイブズ関係の原稿をひとつ新規にアップしました。よろしければご一読を。→こちら
 中学生のころ社会で「法の下の平等」てのを習ったときに「尊属殺人」に関する(親を殺した場合の方が赤の他人を殺した場合よりも量刑が重くなったことに対する違憲判決についての)話を聞いた。尊属とは血のつながりのある他人のこと。血がつながっていようがいまいが、殺人は殺人、そこに量刑の区別はないというのがけっこう印象深かった。たぶん「そこまで厳密にやるのかー」みたいな感心の仕方だったと思う。で、最近の「被害者感情」いうのは、そういう「法の下の平等」という、いわば法的なフィクションに対する復讐もしくは攻撃ではないかと感じる。殺された後、遺された者たちによって痛切に惜しまれるような人物を殺せば刑が重くなり、惜しまれることのない人物を殺しても刑は重くならない。そういうことにこれからなっていくのではないか。松子さんの生涯に涙するのはよいけれど、あんなもの「ホームレスすれすれの初老のおばはん」が、「居場所のない中坊」にやられただけ、世間的にはクズ同士の世代間共食いですわ。誰が気にかけたりするもんか。…と、わけのわからない八つ当たりをしてみる。