天野・丹生都比売神社で研究会。これから天野をどのような観光地として対外的に発信していくか、その方向性について専門家を招いての講演&ディスカッション。和歌山県下のいくつかの観光スポット、高野山をはじめとしてそれぞれについて、どんな地域からの来訪者が多いか、グループの規模はどのくらいのが多いか、などいくつかの項目をピックアップして相互比較した分析を拝聴。これがなかなかおもしろかった。高野山は発地でいうと全国からの来訪者を集め、グループ規模でいうと15名以上の団体が圧倒的に多いそうだ。そういえば「高野山時報」の新春号にも「団参のすすめ」というタイトルの記事があったような気がする(団参=団体参詣)。団体で来るということは、観光バスであらかじめ定められたルートに乗ってくるということ。こういう団体客を天野まで引っ張って来るには相当の力業が必要で、あまり現実的ではないということだった。むしろ少人数の、気分次第で自由に動き回るような小さなグループ、もしくは個人をディープな来訪者として位置づけることが重要ではないかと。…関係は色々だが藤吉も知り合いが高野山を訪れるときにはにわかガイドなどを務めたりすることがあり、そういうときに小型の路線バスでも走っていれば、高野山来訪者を天野まで連れてくんだがなあと思うことが少なくない。公共交通機関を利用すると南海電車でいちど橋本まで降りて、そこからJRに乗り換え笠田(かせだ)駅からコミュニティバスで天野に上がる、という方法をとらざるを得ない。所要時間は2時間を超えるだろう。話によると、高野山高野町、天野はかつらぎ町という別の行政区域に属しており、それもまた両者の連携を困難にさせている一因だそうな。これは…まあちょっと問題がデカすぎです。