山上マイナス1℃、にもかかわらず妙に生暖かく、なんとなく「春の気配」を感じてしまうのは、きっと体がマインドコントロールされているからだ。
 藤吉は今日が最終の授業。卒論ゼミの最終日。卒論提出の締切はあさって金曜の正午だが、おのおのがた勝負はこれからでござる。とりあえず枚数はそろえる、内容のわからないまま他人の文章を丸写ししない、写しても全体として話がつながっているようにするくらいの手間はかける。…まあ、これからできるのはこのくらいかな、と思います。それにしてもこの期に及んで「卒論て印刷のスタイルとか決まってるんですか」とか「印刷スタイルはどうやったら変更できるんですか」とか聞かんでほしい。あたしのゼミ生じゃないからいいもんね、とか言っちゃったらいいのかもしれないが。この4年間、そんなにワープロ・パソコンを使う機会がなかったのか。新入生には「登校する日には文房具(死語?)を持参しましょう」とか「テキストは自分用のものをちゃんと購入しましょう」とか、ちゃんと言った方がいいのかも。やるべきことをきちんと提示しないで「やってねーよ、おめえ!」というのはフェアじゃないですよ。
 大学に勤めていると出版社、それもあまり知らないようなところからの新刊案内が届く。会議準備の合間にたまった新刊案内郵便を整理していたら、「すいれん舎」というところから「戦後日本住民運動資料集成1」なるシリーズのもと「復刻『草の根通信』1」というのが出るという案内があった。全9巻で別冊1、監修が埼玉大学共生社会研究センターで編集委員には宇井純さんが名を連ねている。でもって「分売不可」(岩波書店みたい!)で定価が本体240,000円+税。すげえなあ。でかい図書館だとこういうのも購入するんだろうなあ、と感心する。それにしても「草の根通信」もすでに歴史資料なのかと感慨深いことしきり。