公開シンポジウム「人文科学とデータベース」に参加のため大阪樟蔭女子大学へ。寒いとはいえお山よりははるかに温暖。この種のもので初めて関西圏の集まりに参加したような気がする。首都圏の集まりでは歴史研究者が多かったように思うが、今回の集まりでは文学研究者の割合が高いようにお見受けした。データベースは大量に集積されてこそ意味があるという特徴を持つので、一人ひとりが異なるデータベースをつくっている限りでは作成者当人の利用以外にはそれほど威力を発揮しない。この点で「みんなでデータベースをつくっていけるようにするためのシステム構築」は重要な課題だが、なかなか突破するのはむずかしそうに感じた。おもしろかったのは考古学研究におけるデータベース活用の実践例。こういう使い方があるのねえと感心することしきり。
 プログラム終了後早々に退散。懇親会にも出たかったがそれをすると泊まりがけになってしまう。資金繰りの問題で今回は断念。無い袖は振れないことであるなあ。それにしてもこういう街中の大学は歩いてちょいとのところに10軒ちかくもいろんな食べ物のお店がありうらやましい。じゃあちょいと場所をかえて、というのが気楽にはできないというのが本学のネックのひとつでござる。