業務文書の電子化および電子保存・公開に関して先進的なとりくみを進めるヴィクトリア州公文書館へ。ここのVERS-Victorian Electronic Record Strategyがすごい。ワードやエクセルなど、文書作成のアプリケーションのツールバーには「電子記録登録」のためのボタンがあって、それをクリックして指示に従って空欄を埋めていけば、それで自動的に「公文書」として登録できる。…こんな簡単なものではないですが、要するにこういうことです。本学の場合まず、仕事をする際にはそれに応じた記録をキチンと残す、口頭だけで仕事をしない、という習慣をつくることが大事かと感じられた。記憶ではなく記録で仕事をするべし、と。復習してうまくまとめられたら、全史料協近畿部会あたりで報告させてもらおうかと思案中。
 相手をしてくれた1人、ハワードさんとは訪問前からずっとメールのやりとりをして予習を進めてきたが(チームの中で藤吉はVERSの分担だったので)、メールからイメージしていた以上に洗練されたしくみのように見受けられた。ただアイデアはオーソドックスで、チームのMさんによると基本の原則はイギリスのPRO-Public Record Officeにある、「業務に取りかかる前に業務内容をキチンと編成し、それに応じて文書の分類を行い、業務遂行の中で作成した文書を事前に設定した分類に応じて保存していく」ということなんだそうだ。やっぱみんなでやる仕事を口約束だけで進めてはイカンということなんだろう。「え?そんなこと、いつ言いました?」。藤吉が小学生の頃に流行った「記憶にございません」ということは、そういう意味ではあり得ないということになる。まあ、奥はもちっと深いように思うけれど。
 訪問先とは関係ないですが、キャンベラ滞在中、朝ご飯を買おうと入ったコンビニで偶然発見! 写真はメルボルンに来てから撮りました。いいでしょー、って、通じないか。(^o^)v