市内にあるOMG旧メルボルン監獄Old Melbourne GaolとIM移民博物館Immigration Museumを見学。前者はひとつひとつの牢獄も開放してあって、かつて投獄されたり処刑されたりした人々の説明も掲げられている。しかも顔写真入り。ヴィクトリア州公文書に保管されているものからの複製とキャプションが入っている。日本の明治村にも監獄はあるが(金沢のだったか?)蝋人形こそ覚えがあるけれど、実在した人物の説明ましてや写真などなかったはず。
 藤吉は全然知らなかったが人々のヒーローとしてネッド・ケリーという人物がいて、とりあえず「武装したネズミ小僧」とお見受けしたが、彼が25歳の時ついに警察に拘束され、この監獄で絞首刑にされたという(ミック・ジャガー主演で映画にもなっている)。そのケリーを頭目とするケリー一家の家系図まで掲示されていた。その日の夕食に入ったレストランでお店の人とちょいと話す時間があってケリーの子孫はまだメルボルンにいるんじゃないかと尋ねてみたら、いることはいるが、それが誰なのかを調べることはできない、とのことであった。写真週刊誌のFとか、週刊Sとか日本の雑誌なら飛びつきそうな話題だが、人間の過去(前科とか先祖とか)に対する感覚がちょいと違うという印象が強い。
 で、ミック・ジャガーasネッド・ケリーです。