科研の会議で目白の学習院大学へ。テーマはアーキビスト養成講座の現状報告。一口にアーキビストといってもすでにオーソライズされている図書館司書や博物館学芸員の資格と異なり、養成課程を持つ大学ごとに様々な工夫が積み重ねられていることがよくわかった。注目は別府大学の取り組み。所蔵資料の整理・公開の作業が難航していることを憂慮する県公文書館のOB諸氏がかたらってNPO法人大分県近現代資料センター」を設立。正規職員では手のまわらない史料整理・目録とりの作業を引き受ける受け皿となり、その作業に学生諸君が実習というかたちで労力を提供する(見返りに知識と単位の修得をする)という協力体制の整備が進められているそうだ。これなど、所蔵する資料の量と対処するスタッフの数とが恐ろしく不釣り合いな本学の状況への適用を考えてもよさそう。