丹生都比賣(にうつひめ)、狩場明神(かりばみょうじん)をまつった壇上伽藍の社殿、屋根の檜皮の葺き替えがすみ、今日はそのための儀式。廃仏毀釈以来長らく山上の僧侶のみで執り行われていたのが、今回百何十年ぶりかに天野の丹生都比賣神社より神職を迎え、合同で実施される。僧侶・神職合同で、どのような儀式が行なわれていたのか、「あの頃はこうだった」と思い出せる人はいない。金剛峯寺では古い記録を掘り起こして今回の儀式に備えたそうだ。さすがアーカイブの面目躍如といわねば。朝10時からの上棟祭を見学。お坊さんが柏手を打ったり、御幣を振ったり。この神仏習合世界遺産登録にも大きな意味をひとつ持ったと聞く。夜には21時から神殿祭、23時から遷宮祭、明朝9時からは法会があるとのこと。