んもしゃらー@tenki.jp。

 今日はゆっくりめの起床。中庭でぷかーとしたらその足で朝食へ。毎日ここでいただいていたコーヒー。手前の袋がカロリーゼロの砂糖がわり。小さなタブレットがふたつ入っていて両方入れるとめちゃ甘くなる。タブレットってところが薬物感満載。

 朝食後にそのままカップのコーヒーを手に再び外へ。中庭の狭い空を仰ぐのも今日でおしまい。

 灰皿の目の前にあるゴミ回収容器。故紙だけわかる。

 フライトは晩なのでこちらにいるうちにやれることはやっておきたいと昨日フロントで交渉して10時チェックアウトを13時チェックアウトに変更してもらった(ノーチャージ)ので、気分的に急かされることなくむりむりしたりお風呂で汗だらだらしたり。風呂上がり、こっちに来て初めてつけたテレビでちょうどF1をやっていて、ちょうどハミルトン選手が優勝を決めたところ。どこでやってるのかまでわからないが(調べりゃわかるが)ここに追いつくまでにはまだ時間が必要である。

 とりあえずBBCの国際放送を流しっぱにしておこうとするがどうも見つけられず。画面で Breaking News と出てたからこれかと思って聞いていてもよくわからない。耳はだいぶ慣れてるはずなのに。単にドイツ語放送であった。今度はニースかあ。

 現地テレビではCMにも要注意。言葉はドイツ語なので聞き取れないがあなたの家系をたどりましょう的なCM。げにジニアロジーはご当地の文化にてはべり。

 締めに表示される文句をグーグルさんで英語にすると Genealogy made simple. となるが、simpleとはどういうことなのか、ちょっとよくわからない。

 ウィーンに来てからしばらく、妙に痛いと思っていた右足中指のつけ根、マメができとる。滞在中に破れなくてよかった。重いものしょって抱えて歩きすぎである。虚弱爺にあるまじき毎日。

 そういえば宿では両方使えた。備忘のために(また来るつもりか?)。

 急ぎのメールをすませたり、スーツケースに詰めるものと手荷物で持ち運ぶものを仕分けしたり、ゆるゆるやってたらチェックアウトの1時がもうすぐそこ。なんとかぎりぎり間に合ったとひと安心して最後のぷかーをするべく再び中庭へ。ここで大失態。鍵を部屋に置きっぱのまま出てしまった。しょうがないのでフロントでスペアを借り、あらためて中庭で最後のぷかー。やっぱりあっという間の1週間であった。宿の本館と自分の部屋のある別館を結ぶ通路。毎朝ここを往復して朝ご飯をすること5回。

 スーツケースをフロントに預けたら空港に向かう夕方まで市内見学。といっても数時間しかないのでまずは某ご学友オススメの場所へ。会場として通ったウィーン大学まで地下鉄で行き、そこから『地球の歩き方』の地図とにらめっこしながら方向を間違えないようてくてく。地図通りに行ったらあんまりお上品とは言えない看板がちゃんとあった。

 目当てはカフェじゃなくて隣にあるミュージアム

 ドアノブを握って回してみるもびくともしない。藤吉が近づいている間にもあきらめて立ち去る人数名。休館かと疑うがこういうしくみになっているらしい。

 館内は写真取り放題。受付で支払いをすませると館内マップと音声ガイド(アイテムの数字を打ち込んで耳にあてて聞く)を貸してくれる。が、おもしろいと思ったのは展示してある写真などのキャプションが一冊にまとまっていて、それを持ち歩いて見られるようになっていること。いくつかの言語バージョンがあり、藤吉は英語のを拝借する。

 こんな感じで写真に番号が振ってあって、

 こんなふうに対照させて読めるようになっている(一部手書きでアップデートも)。

 けっこう写真いっぱい。飽きない。

 サラ・ベルナールまでおる!…って、ミュシャの絵で知ってるだけですが。

 暗くした一部屋では動いているフロイト先生が見られる。アナ・フロイトの英語解説つき。なんか動きだけ見てると気のいいおっちゃんて感じ。

 一つひとつまじまじしてたら結構な時間をくってしまった。もうひとつ別の場所へ。『地球の歩き方』の地図ではフロイト博物館から徒歩で10〜15分ほど。説明には「この塔は1784年に建てられ、精神病棟として使われていた。現在は自然史博物館の別館として摘出臓器や奇形胎児、病理学資料を収めている」とある。のがこれ。説明の上にある「水、土のみ開館」を見落としたのはわたくしがおばかさんだからでございます。んもー。

 とぼとぼ歩いて大学そばの地下鉄駅へ。行く途中、たいがい足裏のマメが叫び始めていたので通り沿いの小さなカフェでエスプレッソしながらぷかー。うまうま。ここ

 ほっこりして大学前駅。出入り口が違うと駅名も違う。

 宿まで戻ってがらがらを受けとろうとしたら誰もいない。失敬してフロントの中に入り、あいさつなしで失礼する。多少の不便(水勢の弱いシャワーとか少ないコンセントとか)はあったものの基本的には快適であった。

 宿と大学を往復するメトロの車内放送で毎回 Airport bus と聞こえていたので試しに途中駅で降りてみる。地上に出たところにちゃんとあった。しめしめうしし。

 定刻にやってきて乗り込んだバスから眺める空。ガラスがスモークになっているからでもあるのか雲の雰囲気がたいそうよろしい。

 空港へ向かう高速道路、行き先にプラハとあったりブダペストとあったり。結構じーん。

 空港到着。外で一服したらチェックインカウンターへ。

 帰りも定時に出る見込み。滞りなく飛べますように。

 お昼すぎフロントにがらがらを預けてからずっとしてなかったのでここで用足し。やっぱりETしそうに高い(せずにすんでラッキー)。

 往路では暗くて撮れなかったので復路の出国便をパチリ。

 いよいよおさらば。定時でゴーゴー!

 ウィーンからイスタンブールに向かう機中の音声・映像サービスは言語もたくさん。

 雲の向こうの夕映えがキレイ。

 ズーム。

 ウィーンからイスタンブールまでは2時間ちょい。爆睡というわけにもいかないので映画でも。目についたのがこれ。10年間誘拐されていた家族の話と説明を読んでしまったが10年間誘拐をしつづけた家族の話であった。んむー。

 映画で気分がヘコみ到着まであと30分と少々。もう映画を見るだけの時間はないので音楽ページをパラパラ。おお、まだ歌ってござったか。My name is Luka.からかれこれ30年は経っているのではないか。藤吉が関心を持とうが持つまいがみな生きて活動してござる。お懐かしい。

 ぼちぼち着陸準備。あれがボスポラス海峡かどうかはよくわからない。

 いよいよ到着。

 飛行機を降りたらまず次便をチェック。こちらも予定どおり。delay と出ているがひとまず飛べばよろしい。しめしめ。

 なかなか飛ばねーなーとおもってゲートを出て表示を見てみると delay がどんどん増えている。ついでにゲートに集まる人もどんどん増えている。いつの間にかゲートの照明も落とされ、なんだかイラついた雰囲気。椅子に座る藤吉の左側には英国籍のクルディッシュで子連れのお母さんたち。右にはイラン人のビジネスマン(どちらも手持ちぶさたの待機中、話してるうちにわかった)。以下、メモをとっていないので時系列に沿っているか確実ではない。お含みおきを。
 離着陸の音がしなくなって2、3時間も経ったころ着陸するらしき飛行機の音。ようやく運行再開を喜ぶ拍手が空港のあちこちから上がる。が、結局それっきり。ローミングしている携帯でヤフーニュースを後で見たら休暇中の大統領が急ぎイスタンブール空港経由で帰国し指揮を執ったとあったので、それだったかも知れない(違うかも知れない)。
 暗くなった夜空に一発、威勢のいい爆発音。空港内ざわざわ。椅子に座っていた人々が床に身を伏せ始める。もちろん藤吉も。が、これまたそれっきり。しばらくすると夜空に見事な噴射ガスの光を放ちながら左から右へ飛行するものがひとつ。ミサイルかと思ったが特に遠くで爆発音がするわけでもない。隣のイラン人は戦闘機じゃないかと言っている。これまたそれっきり。と思っていたらしばらくして再び威勢のいい爆発音。光はなく音だけだが、近くで雷が落ちたように空気が振動する。泣き出すお子たちたくさん。が、これもそれっきり(このイラン人は子どもの頃イラン・イラク戦争をイランサイドで経験し、多くの友人や親戚を失ったそうだ。で、彼によると件の爆発音は爆弾ではなく戦闘機の衝撃波ではないかとのこと。藤吉に航空ショーなど行く趣味があればわかるのだろうが、何とも言えない)。
 藤吉が結局一晩明かしたのはゲート212。で、上に記した順序があいまいな出来事の前後にゲート215方向から大量に叫びながら駆けてくる人々がいた。が、別に爆発音があったわけでも銃声があったわけでもなく静か。駆けてきた人かたっぱしからつかまえて What happened? と聞いてみるが誰もが I don't know. と答えるのみ。音はしなくても刃物を振りまわしている場合もある。が、その気配もなし。ちょっとしたパニックだったのかも。このゲートにロケットでも打ち込まれて木っ端微塵になったら以て瞑すべしだが、大怪我して生きのびたら後が痛くてヤだなあとひとごとのように思っている。危機感の足りないことこの上なし。…あとで聞いたところによると、ちょうど delay 表示がどんどん増えて人々がイラついていた時に寝袋をかぶった人がいて(たぶん朝までの待機を覚悟したものと思われ)そのかぶった様子に恐怖を覚えた人たちが声を上げて走り始めそれが伝染したものらしい。寝袋を広げたとすると、もしかしたらその時 パン! という音がしたかも知れない(憶測です)。それもパニックを促したのかも知れない。
 スマホをいじっていた娘さんに、誰かツイッターでつぶやいてる人いないかしらと尋ねてみたが、空港内のWi-Fiはトルコの電話番号を持っている人の端末にしかつながらず、ネットにアクセスできないとのこと。しょうがないのでローミングしている携帯でヤフーニュースをチェック。クーデタとな! こりゃしばらく飛ばんわ。
 そうやって大量に駆けてきた人々のなかにおそろいの赤いTシャツを着た一群の少年少女たちと引率らしき大人数名がいて、上記のパニックがあってしばらくすると固まって移動を始めた。会話のなかに British Embassy という単語が聞こえる。さすが逃げ足の速い人々ではある。それはそれで立派。
 下の写真のプロパティを見ると7/16の08:00すぎの撮影となっている。これは日本時間なので6を引いて現地02:00すぎ、ゲート212前廊下の様子。大声で何かをコールしながら一群の人々が行進している。

 廊下に身をさらして撮っている人々もたくさんいたが、ヘタレな藤吉はガラス越しにおそるおそる撮影。

 大きな爆発音がしたり大声で叫ぶ人がいたり、ミサイルに見えるものが飛んだり、子どもには気の毒な環境。クルドのお母さんは小さい方の娘にかかりっきりだったのでめそめそしてるお兄ちゃんの背中を藤吉がぽんぽんしながら寝かしつける。子どもをこういう目に遭わせちゃイカンよねえ。と思いつつ寝入ってくれたのでひと安心。と見るや、藤吉の膝に乗せていたアタマをぐるりと寝返りを打ってお母さんのお腹の上に載せやがった。やっぱ母ちゃんのほうがいいんかい。屈葬−。それはそれとして、寝顔がきゃわいい。

 もう暗いうちに飛ぶことはないだろうとあきらめ、ひとまず椅子でそのまま仮眠。痛くない状態で無事に目覚めを迎えられますように。とは言い条、フライトが気になって1時間に1回くらいのペースで腕時計を見てフライト表示を確認しに行ってしまう。まだ腹がくくれとらん。
 台風なう   ウィーンの天気なう
 賛同しましたChange.org
 賛同しましたアムネスティ(4,785)。こっちも(14,285)。
 戦争のつくりかたYouTube
 友の会始まりました国立公文書館
 それぞれご注意を
 月額6万、返済不要だそうな@イトーヨーカ堂
 ただいま開設中@FB。…ログインなしで読めればお慰み。…なしでは読めない模様。こっちは読めるのに。
 旅する劇団どくんご、巡業中
 黄色い大地の博物誌ウェブサイト開設。いつか中国語バージョンも増設されますように。
 時どきブログ高野山大学文学部人間学科。…新連載開始中。
 全記録蘋果日報。…タイムラインもよくできてます。いま見たら写真が軒並み消えとる。なんかあったんか。
 あれから10年後までの予想
 今日の燃料棒@TEPCO。…1188/1533 …まだ停まっとる。げ。ページが変わっとる。1353/1533(「使用済燃料の取り出しは2014年11月5日に終了」だそうだ)…げげ。またまたページが変わっとる(12/16)。なーんか、ブックマーク外ししてんじゃねーのかと疑いたくなる小市民。
 日本周辺の気流
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 今日・明日のエアロゾル九州大学
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